1972年のパニックサバイバル映画『ポセイドン・アドベンチャー』を、最新のVFX技術で2006年にリメイク。
リメイク元は、予算が抑えられていた1970年代のハリウッドで、珍しく巨大なセットを使った大作だった。比べるとリメイクは、3DCGだけで客船の外観を描写したり、人間ドラマ全般が薄かったり、ややこじんまりとした作品。
『Uボート』を除いては、大作にしてはドラマが薄い作品ばかり手がけているペーターゼン監督らしい、やや気軽なサバイバル作品としてしあがっている。
ゆえに娯楽作品としては普通に楽しめるのだが、しかたないとはいえ他人を見捨てる結果になったことが、後のドラマにからまないのはどうかと思った……