鈴木光司の同名小説を1998年に映像化した日本映画。2週間無料配信。
TV局につとめる女性ディレクターの浅川玲子は、不思議な怪死事件を追うなかで、謎の録画映像を見てしまう。その映像による呪いをふせぐため、大学につとめている旧友の高山竜司と協力する一週間がはじまる……
近年の『貞子3D』などはABEMAでくりかえし無料配信されていたが、シリーズ最大の人気作品が無料配信されることは珍しい。いまだ有料でも視聴が見こめるためか、それともビデオテープという記録媒体が時代にあわなくなったためか。
とはいえ、見たら一週間後に死ぬという呪いのビデオは完成度が高く、少しずつ謎を解いていくロードムービーとしては現在でも楽しめる。手垢がついてしまった貞子登場も実際は一瞬の描写なので気にならず、ちゃんと怖さがある。
もちろん恐怖演出に古びてしまったところも散見されるが、ホラー映画が好きで一度も見たことがないのなら、鑑賞して損はない。