『仮面ライダー555殺人事件』等の宣伝をかねて、2004年に映像ソフト化されたディレクターズカット版を約2週間無料配信。
こことは明らかに異なる敵味方が逆転した世界。怪人オルフェノクが社会を構成し、追いつめられた人間は廃墟のような拠点から必死の抵抗をつづけている。そのような世界で救世主として期待されるのが、仮面ライダーだった……
2003年に公開された劇場版に未公開カットやVFXを追加。TVシリーズとは異なる世界観で物語が構成されているため、単独で完結した作品として物語を楽しめる。
それでいてTVシリーズの人気を利用して、多数の視聴者をエキストラとして募集。TV特撮と並行してつくられた低予算映画とは思えないほど映像に見ごたえがある。その全員をクレジットすることでギネスブックにも掲載された。
当時のシリーズでよくつかわれたショッピングモールや廃墟やさいたまスーパーアリーナも、正邪が逆転した異世界というシチュエーションで新鮮味がある。VFXも当時なりに多用され、見どころいっぱい。
あくまで子供向けなのでくだらないギャグや安っぽい小道具も少なくないが、特撮ヒーローが好きなら見て損はない佳作。