TVアニメの劇場版として、完全新作でつくられ、2001年に公開された作品が配信。
「カウボーイ」と呼ばれる賞金稼ぎたち。そんな彼らが、社会に復讐しようと爆弾テロリストになった男を、陸と空から追っていく。
つい先日に公開されたスピンオフアニメの、渡辺信一郎監督によるオリジナル作品。
超絶技巧のアニメーションで、虐げられた人造人間の反乱を描く『ブレードランナー ブラックアウト 2022』(15分13秒)配信開始:2017/09/27 - フリームービーメモ@はてな
【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」 - YouTube
アニメーターとしてかぶっているのはOPを担当した沖浦啓之ひとりくらいだが、この劇場版も日本トップクラスのアニメーターが集まり、素晴らしい作画を楽しませてくれた。
ただし、映像は美麗で、台詞は意味深だが、あくまで気軽なエンターテイメント。いくらでも重くできそうなテーマなのに、TVSPくらいの味わいにとどめている。映像の見せ場も、どこかで見た絵をサンプリングしたかののよう。素晴らしい空中戦にストーリーとして必然性がなく、サービスシーンとしてのみ展開されるところが典型だ。
ゆえにB級アニメとしては楽しめるものの、物語の軸がぶれているのが残念だった。きちんと完結したTV版のオマケとしてつくられた、あくまでボーナストラックと考えるべきだろう。