イギリスのアクションファンタジーシリーズが、以前の2018年からひさしぶりに無料配信。字幕のみで約一ヶ月。
数百年前、不老不死の戦士たちはたがいに殺しあう目的を与えられた。最後のひとりになった時、はじめて老いることが許されるという。
そして2024年、失われたオゾン層のかわりにシールドで空をおおった社会。しかしすでにオゾン層が復活しているという情報があった……
ミュージックビデオで活躍していたラッセル・マルケイ監督による、1990年公開のファンタジーとSFのハイブリッド映画。主人公をクリストファー・ランバート、その師匠をショーン・コネリーが演じる。
1986年公開のシリーズ1作目は、以前の2018年も、今回もなぜか無料配信されていない。それは残念なことだが、しかし楽しむための設定や人間関係は説明されており、2作目だけでも単独作品として完結している。
シリーズファンからの評価は高くないようだが、2作目だけ*1を見た感想としては、イギリスらしい陰鬱なディストピアと反抗的なロックンロールが葛藤するアクションとして楽しめた。
ファンタジーとSFの融合が同種の作品と比べても変わった味わいで個性的。ミニチュア特撮で描写されたレトロな未来都市が絵画のようで魅力的。力場のシールドが山にぶつかって煙をあげている景色も面白い。
何より白髪のショーン・コネリーが快活で師匠として魅力的。主人公と戦う姿も、悲しみよりも喜びが感じられて気持ちいい。最終決戦の大がかりな舞台もふくめて、ジェームズ・ボンド主人公のスパイ映画のような、大人びつつも稚気にあふれていて、良い意味で空想的な映画だった。
*1:日本でつくられたアニメ映画版は見ている。