「ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス」の情報公開と同日に発表された完全新作ショートアニメ。
BUMP OF CHICKENの「アカシア」にのせて、歴代主人公やパートナーのポケットモンスターが次々に去来する。
2年前のロッテ創業70周年アニメと全く同じスタッフワークで、アニメーションとして期待通りの充実ぶり。
今回は物語の主人公の旅を追いかけるだけでなく、にあわせてゲームを楽しんできたユーザーの目線に立っているコンセプトが面白い。
ゲームリリースの年月にあわせて成長する少女と少年。壁や看板や画面の向こうから彼らを見つめるゲームキャラクター。
映画『スタンド・バイ・ミー』の、予告でも確認できる線路の旅路を引用し、少年時代の旅の物語を反芻する。
密度の高い画面に情報量がつめこまれながら、シーンごとのまとまりがある。
すっきり見やすく、見返すたびに発見のあるショートフィルムだ。