インスタントカメラを手にした女性が体験する不思議。48時間で映画をつくる「a 48 hour film」という企画でつくられた短編らしい。
先ほど紹介した『Polaroid』のコメント欄に制作者が書きこんでいたことで気づいた作品。まったく同じアイデアで怪物の恐怖を描いている。
We made something similar a few years back for 48 hour film fest. Didn't realize the idea had been done so many times. Really dug your version.
vimeo.com/8114425
もちろんアイデアが同じであっても、作品として何もかも同じというわけではない。
短いカットを重ね、舞台を変えながら謎の影に追いかけられる不安感を表現している。短い時間でも雰囲気が次々に変わっていくところが興味深い。
孤独と物陰を重視した『Polaroid』と対照的に、開放的な空間だからこそ、何もいないはずなのに誰かがいるというベクトルの違いもある。広い構図で小さなヒロインの孤立感が印象的。冒頭で階段を降りていく場面の、構図の不安定感も良い。