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過去から現在へとつながる韓国民主化運動の転換点を、法廷サスペンスとして再現『弁護人』(02:07:57)配信期間:2020年4月27日~5月26日

後にネットフリックスで『鋼鉄の雨』を作ったヤン・ウソクの、初監督作品。2013年の韓国映画が初無料配信を一ヶ月。

gyao.yahoo.co.jp

パク・クネ政権下でブラックリストに入った名優ソン・ガンホが、革新派大統領ノ・ムヒョンの前日譚を好演。

保守派新政権の誕生年に公開されながら、保守派によって弾圧された学生たちの民主化運動と、それにかかわってしまった弁護士の奮闘を堂々と描く。

あまり予算をつかった作品ではないが、弾圧の痛みははげしく、弁護士への圧力もすさまじいものとして描写される。

 

弁護士が金欲しさに検事から転身したような人物で、最初から民主化運動にのめりこむような正義漢ではないことも特長。

韓国社会の動きを肌身で知らない日本人の観客にも共感しやすく、弁護士への説明をとおして民主化運動の内実も自然に理解できる。

 

ノ・ムヒョンの弁護士事務所ではたらいていたムン・ジェインが大統領選挙で負け、数年後に大統領になるとは誰もわからない時代に、このような作品を送り出せた韓国映画界の凄味を感じざるをえない。

パク・クネはもちろん、その前に大統領だったイ・ミョンバクも保守派だった韓国。公開当時はきわめて反権力的な、韓国内でもいまわしいと思われた事件を描いた作品なのだ。