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女性も惚れさす女性エージェントが東西冷戦で活躍する『アトミック・ブロンド』(01:54:37)配信期間:2021年3月11日~3月31日

シャーリーズ・セロン主演の、2017年の米国映画。R15で要ログインの初無料配信が、字幕と吹替で。

gyao.yahoo.co.jp

ゴルバチョフ大統領により、冷戦終結の希望が見えた時代。しかしまだドイツの首都ベルリンは東西に分断されていた。 

そのベルリンに、世界各国のエージェントの情報がしるされたリストがあった。そのリストは冷戦を継続しかねない危険なもので……

 

2005年ごろから同性婚運動などの発言をおこない、さまざまな社会派作品で主演して演技力の高さを見せつけ、同時に『イーオン・フラックス』等のアクション映画でも178cmの高身長を活用してきたセロン。

2015年に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のメインキャラクターとして社会派と娯楽アクションを両立した後、この作品を自ら製作に入り、主演した。

あくまでかつてのスパイ映画を女性主演に置き換えたようなレトロで軽妙な娯楽だが、欧米漫画を原作に『ジョン・ウィック』シリーズのデヴィッド・リーチを監督にむかえ、迫力あるアクションを生みだしている。

特に、大規模デモという当時のベルリンならではのシチュエーションから、屋内外にわたる1カット長回しのアクションは手間がかかっていて見ごたえあり。

 

どんでん返しのくりかえしが多すぎて、ちょっと結末がわかりにくく、切れ味が悪くなったのは難点だが、それもふくめて大時代のスパイ映画らしさがある。

スパイ活動の手段だが濃厚なレズビアンシーンもあったりして、セロンという女優の象徴的な作品といえるだろう。