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現代日本を舞台にした、天才少年たちの社会への復讐劇『残響のテロル』(全11話)配信期間:2020年9月4日~9月10日

カウボーイビバップ』で知られる渡辺信一郎監督が、ノイタミナ枠で展開したオリジナル作品を一週間一挙無料配信。

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東京のシンボルの爆破にはじまり、少年たちが次々に無軌道なまでの爆破をくりかえしていく。しかし巻きこまれた少女と刑事とともに、事態は意外なほど淡々と進行していく……

 

第1話で一番インパクトのある絵を提示したため、リアルタイムでの評価は以降のテロが意外と尻すぼみで、テロにしては人身に被害を出さないのがアンリアルだと言われた。ハッキングも簡単すぎると評されがちだった。

しかし改めて第1話から見ると、巨大な建築物を破壊しながら人間の被害そのものは出さないように気配りしていることが理解できる。少年たちが求めていたのは一般人の犠牲ではなく、一般人の目撃だったのだ。

セキュリティの甘さにしても、放映後にさまざまな現実の企業がおこした流出事件と比べて、そうリアリティが欠けているわけではない。

現代の日本であえてテロリスト側を主人公にしたことに意味を求めすぎなければ、きちんとまとまった作品だと思う。視聴者の期待をうまくあおったのが、裏目に出てしまったのだろう。