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巨大兵器が地べたをはいずる、泥臭いロボットアニメの輝き『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(全11話)配信期間:2019年10月22日14時~10月24日14時

主に地上を舞台にしたシリーズ外伝。約1クールのTVアニメに相当する話数が、一挙無料配信を48時間。

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宇宙で敵の女性兵士と出会った若手将校が、地上で愚連隊のような部隊をひきいながら、やがてアプサラスという名の敵兵器と戦うことになる。

前半は『銀河漂流バイファム』などのベテラン神田武幸が監督。古いTVドラマ『コンバット』を意識した、カラッと陽性で気軽な娯楽作品となっている。

後半は『デビルマン誕生編/妖鳥死麗濡編』の飯田馬之介が監督。絵作りにこだわり、兵器の実在感と巨大感が格段に向上。リアルロボットアニメとして必見の作品として完成させた。

スタジオジブリの凄腕スタッフによるスプラッタ―アクション『デビルマン 誕生編/妖鳥死麗濡編』(52分/58分)配信期間:2019年10月14日~28日

漫画版の序盤を忠実にビデオアニメ化した作品が、2度目の無料配信を2週間。

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機動戦士ガンダム第08MS小隊』の後半を監督したことで知られる飯田馬之介*1が、本名の飯田つとむ名義で監督。

スタジオジブリに制作協力してきたオープロダクションがアニメーションを制作。前年公開の『天空の城ラピュタ』で活躍した著名なアニメーターが多数参加し、流行の絵柄でこそないものの、ていねいな日常芝居と実感的なアクションで楽しませてくれる。

ホラーとしては前半のサイケデリックな狂騒が、後半の静寂を重視した音響演出が印象的だ。

 

鳴り物入りで著名スタッフを呼んだのではなく、ジブリに出入りしていた若手演出家のために手のすいていたスタッフが多数参加。

おかげで近年に亡くなられた色彩設計保田道世など、地味なスタッフの完成度の高い仕事も楽しめる。

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*1:このペンネームは宮崎駿発案。

軍基地のある街、怪しげな隣人たち、眠ると忍び寄る恐怖……『ボディ・スナッチャーズ』(01:27:15)配信期間:2019年10月14日~12月22日

1993年のSFホラー映画。日本では未公開となった作品が、2ヶ月以上無料配信。

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1955年のSFホラー小説『盗まれた街』の3度目の映画化で、B級映画の多いアベルフェラーラが監督した。

過去2回の映画化に比べて評価は低いが、そう悪い作品ではない。

 

1時間半よりも短い尺で、淡々と恐怖をもりあげていく。散発的に事件が起きて観客を驚かすが、少しずつ街が盗まれていく様子を静かに描いている。

映画情報やタイトルの時点で物語のネタは割れているが、いったい何が起きているのか、誰を信用すればいいのか、不確定な状態で物語をころがしていく。

メインキャラクターの誰が生きのこるのかも意外性があるし、主人公たちを騙していた敵を騙しかえす後半の逆転劇も面白い。

 

すでに一般的となっていた3DCGのVFXなどは見当たらず、たぶんミニチュア特撮なども使っていない。

基地が舞台なので軍人の格闘戦や銃撃戦はあるし、兵器を使った大規模なアクションシーンもあるが、敵に気づかれないことが重要なので、あまり爽快感などはない。

SF的な存在で変容し誕生する肉体は、かなりアナログな特撮で処理しているが、それが結果として現在でも通用する質感のリアリティを生んでいる。

映画としてのスペクタクルは、何よりも普通の一般人が大挙して異常行動をとる場面だ。ゾンビ映画よりもさらに人間に近い姿だからこそ、違和感が強く、冷え冷えとした恐怖があった。

 

ところで、女性の陰毛がボカシもなく堂々と画面に出ていたのはビックリした。

全裸の少女同士のキャットファイトに見まがう場面もある。

あまりエロティックではなく無機質に映しているから許されたのだろうか。