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典型的な宇宙人侵略B級SFが、格闘技満載のバカ映画に『スカイライン-奪還-』(01:46:35)配信期間:2021年2月26日~3月25日

2021年に完結編が公開予定の、2017年の米国映画。要ログインのR15で、字幕と吹替で初無料配信が一ヶ月。

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母と死別して荒れている父子家庭のふたりが、地下鉄で突然の異変に遭遇する。それは青い光で人類を操り、刈り取ろうとする宇宙人の侵攻だった。

その場にいた人々とともに逃げまどい、移動しながら子を守る父。そこからはじまるのは異星人化した男と、人類の反撃……

 

超低予算でつくられた2010年の『スカイライン -征服-』の続編として、俳優陣をいれかえてSF大作として制作。脚本をつとめていたリアム・オドネルが監督も兼任した。

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平凡な人々が異星人に拉致され、逆にその能力をとりこむように反撃をはじめた瞬間に終わる1作目から、ぐっと普通のB級SFらしくなった。

特に序盤の30分は地下鉄という制限された舞台をつかって、適度に不明確な状況から手さぐりのサバイバルがリアリティをもって描写される。

しかし地をはう一般人の視点のまま、場面ごとの目標は明確。登場人物が少なく個性的なことで、情報もよく整理されていて、視聴して無駄に混乱することがない。

 

そして宇宙人に拉致されてから、少しずつジャンルが移行していく。

米国を舞台とした典型的な侵略SFが、改造した敵に反旗をひるがえす『仮面ライダー』のようなジャンルになり、最終的にちょうど完結編が上映中の『新世紀エヴァンゲリオン』のようなジャンルになった。

後半からの物語の舞台も大作侵略SFとしては珍しく、侵略者との格闘戦も斬新きわまりない。とにかく前半は普通なのだが、後半のテンションの高さは記憶に残る。このジャンルが好きなら一見の価値あり。