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宇宙からの侵略者から逃げまどうB級パニックアクション『スカイライン-征服-』(01:32:39)配信期間:2018年7月25日~8月7日

ストラウス兄弟が監督した、2011年の米国映画。少し前にも一度無料配信されていた。

gyao.yahoo.co.jp

続編の『スカイライン-奪還-』が、年末から来年にかけて公開される予定で、その宣伝もかねての配信か。

 

ロサンゼルスに青い光がふりそそぎ、それを見た人間たちはコントロールされたかのように連れ去られていく。やがて雲間から巨大な飛行物体があらわれて、人々を吸い上げはじめる……

そんなベタなB級SFアクションを、ひとつのホテルから脱出しようとあがく男女のドラマとして展開。精神と物理の両面から人間を連れ去り利用しようとする侵略を背景にしつつ、情報と活動範囲が制約された状況でのサバイバルを描く。

侵略の本筋が始まるまでのドラマがベタベタで面白味に欠けるし、侵略者の能力や目的が不明瞭で不条理劇っぽさがつきまとう。脱出劇のようでいて、登場人物たちが段階的に目標を達成できないので、エンタメにしては爽快感も弱い。

ただ、映画開始から30分くらいで始まる全面的な征服劇は、高層ホテルから一望できる情景がさまがわりしていく絶望感がなかなかで、さまざまな脱出手段をこうじようとビルの上から下まで移動していくので状況が変化に富んでいる。さまざまな形態の侵略者で怪獣映画のような興奮もあるし、後半からの米軍の攻防もギリギリの緊張感がある。

「え、そこで終わんの?!」とツッコミを入れたくなる結末も良くも悪くも印象的で、パニック映画としてはそこそこ楽しめるだろう。

 

また、VFXを多用するハリウッド映画としては破格の低予算で作られたことも特徴で、同時期に公開された『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の制作リソースを流用している疑惑もあった。

最終的に疑惑はとりさげられたが、舞台といい内容といいカブってしまっていることも事実ではある。