2013年の韓国映画。サスペンスや暴力の全くない直球のエロティックラブコメが展開される。半裸で乳首が見えるが過激でないためかR15ではない。
女に目をあわせることができないため負けつづけている若手弁護士と、彼と同居しながら女をつれこむ弁護士志望の美男子。ふたりと古い仲の女性弁護士は、同じ事務所の後輩として勝訴をつづけている。
弁護士はある雨の夜、ひょんなことからゴミ捨て場に倒れている美女を助けて家につれこむ。しかし美女が死んでいると思いこみ、パニックになりながら介抱しようとしていたら、なぜか美女の肉体に乗りうつってしまう……
監督は『ラブ・インポッシブル~恋の統一戦線~』など、ラブコメを多く手がけるチョン・チョシン。
設定は何ひとつ目新しくはないが、シンプルな三角関係に人格入れかわりをプラスして、目先を変えて楽しませてくれる。人格交換後の俳優の演技もそれぞれ見事で違和感ない。
美女の来歴やその肉体が人格交換を媒介する謎は最後まで解けないものの、その設定を男女いれかわり以外にも活用。男同士で立場を変えて社会や恋愛で成功をつかんだり、人格がぬけた肉体が死体と同じに見えることからトラブルが発生したり。
きっちり設定を使いきって後味も良く、時間も長すぎずあっさり見終えることができる。人格交換が発生するまで20分くらいと時間が長すぎる以外は、ライトなエンタメとして必要充分。