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フリームービーメモ。GYAO!、YOUTUBE、バンダイチャンネル、ニコニコ動画、等々で公式に無料配信されているアニメや映画の情報や感想

先日に指摘したブックマークスパムが対策されたらしい

「ドラマ動画、無料視聴で楽しもう!」さん、配信サイトへ誘導するアフィリエイトは悪くないが、はてなブックマークスパムは良くないよ - フリームービーメモ@はてな

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これらアカウントは、よく似たドラマ無料視聴サイトや脱毛サイトもそろってブックマークしている。

一番上のブックマークが非公開になり、 他のブックマークは全体が消去されている。

私は報告していなかったが、誰か別人が見かけて報告したのか、はてな側が気づいて対処したのか、それとも気づかれた人物が自ら痕跡を消したのか。

先輩の背中を追いかける、アニメオリジナルのレース模様『劇場版 弱虫ペダル』(01:29:56)配信期間:2017年9月27日~2017年10月10日

自転車レース漫画を原作として大ヒットしたTVアニメから、そのままスタッフがスライドした完全新作映画。2015年8月に公開された。

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ストーリーは原作者が原案を担当。インターハイの決着がついたTVアニメ2期の最終回ごろから、主人公の先輩巻島が旅立つ3期序盤あたりまでの短い時間を描く。

熊本火の国レースは劇中でも非公式あつかいだが、インターハイの雪辱を期して、TVアニメ1期2期の各ライバルチームが再結集。巻島が欠けた主人公チームにいどむ。

 

 物語はTVアニメの延長だが、この映画だけでも最低限の説明はなされており、きちんとまとまっている。

登場人物が多いので、TVアニメや原作漫画で事前情報を持っているほど楽しめるだろうが、主人公のオタクぶりなど本筋にかかわる情報は序盤にきちんと描かれている。

映像もTVアニメと比べて違和感なく、かつ全体的にスクリーン映えするようクオリティアップ。特に冒頭の秋葉原は背景美術がリアルで、キャラクター作画も引いたカメラワークで映画らしい風格を感じさせる。

くまモンが公式ライセンスで全面的に登場することや、熊本の街並みや山並みの風景も目新しいのも楽しい。

 

ただ、インターハイで活躍しなかった熊本チームが、今度は地形を知っているなどの優位性をにおわせたわりに、実戦ではパッとしない。

この映画で初登場となったエースも、主人公やライバルを抜いたのは1度だけで、すぐ抜き去られて記録にも残らない。先輩が抜けて気落ちしている主人公を見て、その実力を低く見積もっていたという失態つき。

そもそも劇中でもホームの人気こそ集めているが実力では格落ちチームあつかいされている。あくまで映画限定のゲストであり、本筋を邪魔しないため強くさせなかったととらえるべきだろうか。

 

暴力集団に育てられた少年が、怪物をてなずけていくスリラーアクション『ファイ 悪魔に育てられた少年』(02:05:20)配信期間:2017年10月1日~2017年10月31日

2013年の韓国映画。運命の不思議から誘拐組織に育てられた子供が、組織のメンバーを父と慕い、犯罪技術を身につける。

gyao.yahoo.co.jp

ひょんなことから犯罪者が日常の生活をはじめて、人間性をとりもどしていく物語は珍しくない。コメディタッチな作品が多いが、シリアスタッチな作品も少なくない。ちょうどGYAO!でもシリアスな『ヒストリー・オブ・バイオレンス』が配信されている*1

しかし、この映画の凶悪犯は数が多く、その犯罪は陰惨きわまりなく、とりもどす人間性も中途半端だ。そこから描かれるのは、犯罪を描いた韓国映画らしく、暑苦しく湿っぽく激しい物語。

 

誘拐した組織は、「白昼鬼」と呼ばれる男たち。そこで主人公の少年はファイと名づけられ、犯罪技術を教えこまれる。

ファイは優しい精神性が犯罪の遂行を邪魔して失敗。それでも白昼鬼はファイを見捨てず、立派な殺戮者として育てようとする。

そんな奇妙な家族愛が、はてしなく破滅に向かって転がり落ちていく。

 

アクションシーンは韓国映画の水準を見せつけるかのような完成度と充実ぶり。しかも伏線と応用がきいている。

冒頭の1998年の犯罪はサイコキラーまがいの凶悪ぶりで、後の家族愛との強烈な対比となる。そこで登場する人物が本筋の物語にも意外な再登場をしたりもする。

それから2013年に時代を移し、白昼鬼のひとりとファイの子供っぽいカーチェイスからコメディタッチに移行する……かと思わせて、地上げをめぐる殺戮劇が始まる。前半で描かれた白昼鬼の特技がそれだけでアクション映画として充分なのに、後半で発展したかたちで演出されて圧倒されるしかない。

そして主人公ファイは、白昼鬼を瓦解させていく縦筋だけでなく、地上げという横筋の犯罪にもかかわっている。登場人物に無駄がない。

 

ただひとつ文句をいうと、最後の最後に明かされる白昼鬼の来歴は、やや蛇足だったかもしれない。底知れなさが薄まったし、人間関係がせまくこじんまりとしてしまった。

とはいえ本筋が終わってからの物語もしっかりしていて、エンドロールの演出も素晴らしく、2時間超を飽きさせない充実した作品であったことは間違いない。

 

ちなみにVFXでクレジットされるのは、韓国トップクラスのCG制作会社4th Creative Party。現在ではNetflix製作で話題のポン・ジュノ監督作『オクジャ』で、怪物化した豚を担当。

おそらく今作では景色や戦闘のデジタル補正と、主人公が幻視する怪物を担当している。日常のVFXは気づかないほど自然であるし、怪物のCGはそのままモンスター映画に使えそうなほどよくできている。

 

*1:ネタバレになりかねないので、タイトルは背景色と同じにした。https://gyao.yahoo.co.jp/p/00597/v12659/