1988年のイギリス映画。魔にふれて皮膚を失い、怪物化した人間たちが争う物語。
すでに無料配信は終了したが、『ヘル・レイザー』の直接的な続編。その編集をつとめたトニー・ランデルが監督した。
監督こそ交代したが、主演女優は続投し、前作の映像も回想で挿入。前作で殺された父をとりもどそうと、ヒロインがパズルボックスを使おうとする。
病院と地獄を行き来して、一軒家にとどまった前作よりもホラーファンタジーとしてスケールアップ。患者を悪用する院長が新たな魔道士となったり、魔道士同士の対立が発生したりと、ダークヒーロー的な側面も楽しめる。
いかにも造形物なアナログ特撮も、絵画のような地獄や生物感ある怪物の表現として、時代を超えて成立している。
ただし、ホラー映画にしてもヒロインの行動が後先考えなさすぎで、わざわざ無駄に危機におちいっていく展開は残念だった。
前作も構成はほとんど同じだが、ヒロインは何も情報を持たないし、悪人は秘密裏に行動していたので、そういう残念さはなかった。