制作会社スタジオカラーと映像配信社ドワンゴが組んで提供する、短編アニメ作品企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第十八弾。
オチビサンがすごす春夏秋冬の一コマをサイレントで描いていく。この企画で初の実写コマ撮りアニメ。
スタジオカラーをひきいる庵野秀明の妻、安野モヨコの『オチビサン』が原作。自身が疲れて仕事を休んでいた時期でも、同じように疲れた人でも楽しめる作品として描きつづけていた。
監督脚本はEテレの『ピタゴラスイッチ』『テクネ 映像の教室』で知られる川村真司。いい意味でNHK的な優等生の作品。
四季モチーフと小道具で日本アピールをしつつ、台詞がなく芝居だけで見せるので外国の視聴者にも理解されやすいだろう。
たぶん技術的には新しくないのだが、見ているだけで楽しくなる。アートアニメーションのパッケージングとして完璧。