制作会社スタジオカラーと映像配信社ドワンゴが組んで提供する、短編アニメ作品企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第二十四弾。
暗がりの中、日本の城を思わせる敵拠点。3DCGの鎧武者が協力して敵武者を倒し、とらわれた首領を救出しようとするが……
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でCGI監督をつとめた鬼塚大輔が監督。原案、脚本、コンテも手がける。
ほとんど3DCGで描きながら、キャラクターの顔と一部の爆発だけ手描き作画。演出は悪くないが、突出した良さはないし、新鮮味も少ない。ジャポニズムを見せるアクション作品としては平均的なつくりだろう。
物語は、長いシリーズのクライマックスのひとつを抜きだしたようなつくり。最後に「つづく」と表記されたり、予告映像と称するメイキングが流れたり。こういう遊び自体が珍しくないし、語られる物語も特に良いとも悪いともいいがたい。
ただ革命を否定しているらしい展開のため、冒険を求められる企画の作品として正しいのか首をかしげたりも。