制作会社スタジオカラーと映像配信社ドワンゴが組んで提供する、短編アニメ作品企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第十六弾。
太陽系の外部から謎の敵が侵攻。惑星ひとつひとつにいるヒーローが次々に倒されていく。
地球の少女と平和に交信していた月のヒーロー「トキオ」も、ついに戦いと直面するが……
TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のOP映像で有名な神風動画が制作。サンジゲンとはまた違った方向性で手描きアニメのような3DCG作品をつくりだしている。
異なる映像手法をつかっているのも見どころ。トキオの部屋までコーヒーを持っていく主観視点は3DCGなのにラフ画のような映像。
火星のヒーローのダンスイメージは欧米のカートゥーンのように平面的。トキオの乗るロボットは無機質だが、1カットだけグラデーション処理されている。
また、トキオと戦うシーンの敵は手描きアニメらしい。ここも3DCGとは異なる魅力が出ていて、それぞれの手法の得意分野が感じられて良かった。
今回のOPはharu0092001氏の『でんわ』。これまで元デザインのままアニメ化されてきた棒人形を、黒と白を反転して映像化。それがオチの名刺をきわだたせる。