『呪怨』シリーズを最初から立ちあげた清水崇監督が、米国にまねかれて撮影した2004年のヒット作。
劇場版2作目が女性主人公ならではの恐怖を演出したように、この3作目は外国人視点の日本人とのディスコミュニケーションで恐怖を増加。特に、呪いが外国人にふりかかる発端は、いかにも異国の地で現地人とふれあってこそ生まれたものとなっている。
驚かしの手法としては、既存のシリーズのパターンをひとまとめしたといったところ。既存シリーズのファンであれば、斬新さよりもお約束を楽しむ気分で見るといいだろう。とにかく序盤から次々に恐怖に直面していくので、見ていてダレる場面がない。
しかし海外資本で海外俳優を起用したといっても、スタッフもロケ地も日本版と共通しており、極端に高い予算を使っているわけではない。あくまでJホラーシリーズの主人公を外国人にしたスピンアウトと思って、期待しすぎずに見ると良い。