2002年に起きた朝鮮半島の南北衝突事件を題材にした韓国映画。ひさしぶりの無料配信が二週間。
韓国海軍で訓練をつむ若者たちがいた。彼らは厳しいなかで仲間意識をはぐくんでいく。
そしてサッカーW杯3位決定戦の2002年6月、韓国民の注目しない小さな軍事衝突が起こる。
前半で訓練、後半で実戦というわかりやすい構成。
横長のシネマスコープサイズで、さすがの現代韓国映画らしい充実したアクションが描かれる。
内容は、韓国海軍を正面からプロパガンダしたといえばそれまでで、南北をへだてる海域で犠牲となった兵士をたたえるシンプルなドラマ。実際のニュース映像もくりかえし引用され、エンドロールにはモデルとなった衝突経験者が登場する。
過去に北朝鮮のスパイを殺さなかった逸話などで、敵兵士も人間なのだというエクスキューズもあるが、近年の韓国映画としては驚くほど北朝鮮兵士の心情を描かない。凶悪に描くわけですらない。結果として、人間を相手とした戦争というより、事故や災害のような印象すらおぼえた。