2018年にイベント上映された約1時間のOVAが、約2週間にわたって初無料配信。
勇者の里が不穏な動きを見せるなか、主人公は能天気なヒロインたちから風呂で体を洗われたり、真冬の屋内プールではしゃいでいた。
そして勇者の里に呼ばれた主人公は、親友のふりをして監視を担当する少年と対決することに……
2015年に1期2期でTVアニメ化された続編として、同じスタッフでそのまま制作。
ファンアイテムとして余計な設定説明で時間をとらず、エロスからアクションまで密度の濃いファンサービスをつめこんでいる。
ただいかんせん、アニメでは珍しくPG12ではなくR15で上映されたような限界ギリギリアニメなのに、今回GYAO!での配信は要ログインのR15ではない全年齢版。声優のいろいろな意味での熱演はそのまま楽しめるとしても、画面がボカシや規制キャラクターで埋まってしまっている。
GYAO!での配信だけ見くらべるなら、最初から規制を見こして、規制されないサービスも多く入れたTVアニメ版がサービス量でまさってしまっている。
また、制作会社のプロダクションアイムズに体力がないことが画面から実感されてしまうことも痛い。TVよりは制作に余裕があるはずなのに全体の統一感がイマイチ。ファンサービスというには美少女キャラクターの作画に甘さが見られ、美麗な場面は数少ない。
同じようにエロスと変身アクションを見どころにした『俺、ツインテールになります。』『魔装学園H×H』などでたびたび映像が破綻をきたし、この作品を上映した半年後に倒産したことを思い出さずにいられない。
物語がつづくかたちで終わっているし、あらゆる意味でファンアイテム作品と理解して、期待しすぎず見るのが良いだろう。正直、エロスよりアクションにドラマとしてもアニメとしても見どころがあった。