ウイルスパンデミック映画『FLU 運命の36時間』等のキム・ソンス監督による、2017年公開作品。初無料配信が約3週間。
犯罪組織ではなく、市長や検察が街の実権をにぎろうとして、血みどろの抗争につきすすむ。末端の刑事として汚れ仕事を働く主人公もふくめて、下品で外道な悪人しか登場しない。
善人がまったく登場せず、権力に近い者ばかり傷つくことで、逆にストレスなく殺戮劇を楽しめる。能天気なスプラッターホラーのようだ。
もちろん現代韓国映画らしく流血ははげしく、格闘戦も実際に殴りあっているかのような迫真性。カーアクションはVFXを組み合わせた斬新な描写が楽しめる。