映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のキャラクターデザインで知られるアニメーター、沖浦啓之の初監督作品。1999年にProductionI.Gが制作した。
反体制活動に身を置いた少女と、特殊部隊員の男の出会いから、赤頭巾の童話をモチーフにしたメロドラマが展開される。
昭和中期のすすけた建物や、社会運動の過激化で、アニメならではの歴史をデフォルメした情景が楽しめる。
シリアスなムードに満ちていて、暗いスパイ合戦的な群像劇としても悪くない。
原作と脚本を担当したのは、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の押井守監督。アニメ以前に、押井監督の趣味で、観念的な実写映画も作られている。
原作にあたる作品として漫画もあり、藤原カムイが作画を担当。いくつかの展開や描写がアニメ映画に流用されている。