1997年の大作SF映画が、吹替版と字幕版の両方を公開。
この映画を作るため低予算で撮った『レオン』との落差が激しく、公開当時は不評意見も多かった。
『ブレードランナー』等の影響を色濃く受け継ぎながら、思わせぶりな要素が滑っていて、ボンクラ感がただよう。近未来都市での物語が始まるまでが長すぎるため、B級映画としても娯楽性が弱い。
とはいえ、現在になって見るとVFXがCGをメインにする直前の、ミニチュアや合成を多用した映像は悪くない。絢爛豪華な衣装にはフランス映画らしさもある。ミラ・ジョボビッチの『バイオハザード』へつながるB級映画遍歴の始まりでもある。