何度か無料配信されてきた作品が、毎週金曜に3話ずつ無料配信。無料期間は1話ずつ2週間。
のちに映画『楽園追放』をつくるスタッフが手がけており、2008年のTVアニメながら3DCGのクオリティはかなり高い。板野サーカスと呼ばれるカメラワーク演出も見どころ。
やや話運びは遅いがヒーローの挫折劇として印象深い前半と、敵味方が混沌としながら決戦にいたる後半、それぞれ違ったヒーロー物として素晴らしい。
ちなみに放映時の感想では、影の薄い主人公が最後に全ての決着をつけることと、それまでの惨劇が嘘のようなハッピーエンドが不評だった。
しかしその問題点のふたつとも『魔法少女まどか☆マギカ』の結末とよくにている。虚淵玄というライターの作家性を考えるにあたって、今となっては興味深い最終回のように思われる。