制作会社スタジオカラーと映像配信社ドワンゴが組んで提供する、短編アニメ作品企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第九弾。作品開始前のOPは1分30秒。
今回のアニメはガイナックスで『天元突破グレンラガン』を制作したスタッフが、新会社トリガーでアニメ化。怪獣映画とロボットアニメらしさを強調して、力強いプロモ作品として完成させた。
ストーリーは皆無といっていいが、主題歌にのせて変型合体活躍を次々に見せていくサービス作品としては楽しい。
原作は、『ウルトラマン』の円谷プロダクションが制作した、1993年の電脳ヒーロー。
すでにCGによる映像が作られていた当時、ほとんどを着ぐるみ特撮やビデオ合成だけで表現。電脳世界もプラスチック棒を組みあわせるだけで、現実世界の異変に少しミニチュアを使うくらい。どちらかといえば低予算な雰囲気ただよう作品だった。
しかしタカラから発売されていた玩具の出来はよく、複雑な合体変形と良好なプロポーションを両立させていた。
今回のアニメはネジ穴の位置など玩具を基準にしているようだ。原作ドラマのアニメ化というより、玩具から理想的な映像を目指したと考えるべきか。