ジョージ・A・ロメロ監督による、2008年の作品。ちょうど1年前にも無料配信していた*1。
POVやモキュメンタリーと呼ばれる、ドキュメンタリーに似せた表現で、ゾンビの蔓延する世界を描いた。
冒頭の事件からゾンビの大発生まで少し時間がかかるが、それ以降は映画として緊張感がつづいていく。
あまり予算はかけていないが、けっこうロケ地にバラエティがあって、ゾンビの倒しかたも多様で、ホラー映画として充分に面白い。
テーマとなるのはゾンビという災害そのものではなく、災害を撮影することを優先するジャーナリストの思いあがり。
撮影するのが映画を自主制作していた学生であることから、批判の対象は今あるマスコミだけではないだろう。スマホやケータイで撮影した映像を安易にインターネットで流すような人々も批判の射程に入っている。