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石ノ森章太郎+東映スタッフによるVシネマ+女性ヒーロー『009ノ1 THE END OF THE BEGINNING』(01:24:09)配信期間:2019年6月11日~7月1日

最近に原作に忠実なTVアニメ版も無料配信された『009ノ1』の、実写映画版が初無料配信。Vシネマらしいエログロが多いのでR15で要ログイン。

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北米の特撮番組で腕をふるい、帰国後はスーパー戦隊ウルトラマンニュージェネレーションを手がけてきた坂本太郎監督による、女性スパイアクション。

東西冷戦の時代につくられた原作を近未来SFに改変するため、日本が東西にわかれて争っている架空の世界を舞台としている。

坂本監督らしい女性のフェティッシュな描写が多く、アクションも東映ヒーロー特撮のスタッフワークで手がたく楽しめる。

女性陣は乳首を見せたり濡れ場を演じたりレズビアン・プレイをしたりと体を張っているし、男性陣も世界観にあわせてデフォルメされた怪演*1で楽しませてくれる。

 

しかしVFXは安っぽいし物語は凡庸。長谷川圭一脚本らしく、あまりに設定を工夫せず物語化したためか、その安っぽさと現実味のなさが全編にあふれてしまっている。

基礎となる社会のありようや勢力争いがフワッフワしているから、どんでん返しがあっても小さな個人間の因縁にしか見えないし、結末でヒロインが社会への対峙の仕方を選んでも後日談を見たいと思えない。

社会風刺を読みこめるほどにしろとはいわないが、もう少しくらい911や311後の日本を反映した苦い味付けをしてもバチは当たらなかったのじゃなかろうか。

良くも悪くも、一時間半にも満たない時間つぶしの娯楽として向きあうのが良いだろう。

*1:竹中直人は、もはや普通の演技をひさしく見ていない気もするが。