1981年に角川春樹事務所と東映の共同で、深作監督がつくった和風ファンタジー大作。
天草四郎をはじめとして、よみがえった戦士たちが江戸幕府へ戦いをいどみ、柳生十兵衛がむかえうつ。
よみがえった死者による社会転覆と、社会に疑問をいだきつつも死者を倒そうとする主人公という構図は、後世のさまざまな物語に影響を与えた。
あえてフィクション性を押しだした絢爛豪華な衣装とセット、千葉真一と若山富三郎の名勝負に代表される和風の剣戟……巨大エンターテイメントとして楽しい作品だ。東映特撮研究所によるミニチュア特撮も最後に少しあるだけだが、クオリティはけっこういい。