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フリームービーメモ。GYAO!、YOUTUBE、バンダイチャンネル、ニコニコ動画、等々で公式に無料配信されているアニメや映画の情報や感想

KADOKAWA作品特集!!一挙無料配信!『幼女戦記』『この素晴らしい世界に祝福を!』 『ノーゲーム・ノーライフ』他(14作品)配信期間:2020年11月22日~11月23日

基本的にローテーションで無料配信されている作品ばかりだが、一挙配信で見返しやすい良さはある。Abemaビデオで1週間無料配信とのこと。

abema.tv

以下の作品がABEMAビデオにて一挙無料配信!
◼︎11/21(土)~12/4(金)
・『メイドインアビス
・『のんのんびより
・『のんのんびより りぴーと
・『ようこそ実力至上主義の教室へ
・『幼女戦記
・『この素晴らしい世界に祝福を!
・『この素晴らしい世界に祝福を!2』
・『ノーゲーム・ノーライフ

◼︎11/21(土)~11/27(金)
・『らき☆すた』1~12話
・『ダンベル何キロ持てる?』1~6話
・『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』
・『女子高生の無駄づかい』1~6話
・『Re:ゼロから始める異世界生活

◼︎11/28(土)~12/4(金)
・『らき☆すた』13~24話
・『ダンベル何キロ持てる?』7~12話
・『女子高生の無駄づかい』7~12話
・『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』 

 

不条理なまでに淡々と、形をもった死が静かに近づいてくる……『イット・フォローズ』(01:40:01)配信期間:2020年11月18日~

低予算で完成度の高い恐怖を演出した、2014年の米国映画。要ログインのR15で、字幕と吹替で初無料配信。

gyao.yahoo.co.jp

19歳の女性ジェイが行きずりの男と楽しんだ後、その男に拘束される。しかし男はジェイを傷つけたりはせず、ひとつの忠告をして去っていく。

その男を追っている謎の存在は、性的関係をもった相手に標的を変えるというのだ。そしてジェイも誰かと寝ることを考えるが……

 

何の変哲もない風景に溶けこんで、人の姿をした死がまっすぐ歩いてくる。ゾンビ映画よりも自然かつ不条理に……そんなイメージを低予算でもきちんと映像化して、ホラー映画として高い評価を受けた。 

VFXを使わず、派手な演出もせず、恐ろしい存在をそっけなく映す。そのコントラストが強烈だ。日本のホラー映画でいえば黒沢清監督作品に近いだろうか。

gyao-youtube.hatenablog.com

クライマックスになるとその存在が物理的な力を発揮して、ギャグに近い別の不条理さを感じさせるところも黒沢作品に似ている。

 

かたちをもっているのに抵抗は難しく、油断しているところに近づいてくる。ルールは明確だが由来も解決法もわからない。サプライズで驚かす場面はほとんどなく、走るだけで逃げられるが、だからこそ恐怖が持続する。

この種の若者が主人公のホラー映画には珍しく、嫌悪感のあるキャラクターがほとんどいないことも特色だ。恐怖との対決にドラマの焦点がしぼられ、本筋と無関係な不快感がノイズになったりしない。

 謎の存在を何かの比喩表現と考察することも楽しいが、まず素直にホラー映画として楽しむのが良いだろう。

邦題の難点を無視すれば、詩的な少女漫画のように抒情的なファンタジーホラー『ぼくのエリ 200歳の少女』(01:54:33)配信期間:2020年10月17日~11月16日

2010年に映画『モールス』としてリメイクされた、2008年のスウェーデン映画。終了間近だが、初の無料配信が約一ヶ月。

gyao.yahoo.co.jp

いじめられていた12歳の少年は、隣に越してきた12歳のエリに興味をいだく。

しかし少し変な父子家庭の娘と思われたエリには、超常的な秘密が隠されていた……

 

萩尾望都の古典的な傑作漫画『ポーの一族』を思い起こさせる、リリカルなホラー映画。後述のように邦題を忘れて見れば、なかなか良い作品。

 流血シーンなどもあるが、雪深い北欧を舞台としていることもあって、映画としては静謐。特殊メイクやVFXもそつなく、見せすぎない上品さがある。

 

原作小説のタイトルはリメイク映画と同じ『モールス』で、『ぼくのエリ』は日本で独自につけたタイトル。それは悪くないのだが、「200歳の少女」という副題をつけたことが、公開当時に批判された。

それは設定のネタバレという理由ではなく、そもそもエリが「少年」という真実と「矛盾」しているため。主人公の少年の主観を副題にしたと擁護したいが、さすがに見終えて違和感を残すのは良くない。しかも日本で公開されたバージョンでは、上記の真実が表現としてわかりづらいため、観客の誤解をまねく問題まであった。