米澤穂信のデビュー作をふくむ〈古典部〉シリーズのアニメ化。毎週月曜3話ずつ配信、無料期間は2週間。
殺人などの派手な事件ではない、身近な謎を解き明かし、小さな事件を掘りおこすタイプのミステリ「日常の謎」。それを高度かつ安定したアニメ技術で映像化してみせた。
すでにAbemaTVでも無料配信していたが、CMが入るとはいえ、いつでも視聴できる簡便さではGYAO!がまさる。
楽天SHOWTIMEの無料アカウント会員向け情報と、新配信サイトとしてAbemaTVを追記。
アニメの未来を守るため、制作会社から将来性がある企画をつのり、新人アニメーターを起用して、きちんと継続できる労働環境を守らせるという官民事業「若手アニメーター等人材育成事業」。
「アニメミライ」の名前で2011年にはじまり、2016年に「あにめたまご」に改称。
その2016年度の4作品が、バンダイチャンネルで一挙に無料配信。
これまでは一部の例外をのぞいて、作品が配信されることも、映像ソフトが一般販売されることもなかった。
TVシリーズ『デス・パレード』の原型となった『デス・ビリヤード』が一時期配信されたり*1、『リトルウィッチアカデミア』が話題を集めて続編映画化されたくらい。
しかし多くの企画から選ばれ、有望な若手が参加した作品だけあって、どれも手堅く完成度が高い。
もちろん公的事業だけあって「アニメ(ーター)見本市」などより真面目だが、だからこそ物語としてもていねいにしあげている。
今回はどれもEテレで放映されるような子供向けの、やや教育よりの作品ばかりだが、けして悪い出来ではない。
このようなかたちで広く試聴できるようになったのは良いことだ。まだ視聴回数が少ないので、ぜひとも広く知ってほしい。