ふむめも@はてな

フリームービーメモ。GYAO!、YOUTUBE、バンダイチャンネル、ニコニコ動画、等々で公式に無料配信されているアニメや映画の情報や感想

韓国のMOゲーム「Cyphers」の5周年記念アニメ『5주년 기념 애니메이션 』(1分43秒)配信開始日:2016/05/14

アクション性のあるMultiplayer Onlineゲームの「Cyphers」が記念映像を公式公開していた。

www.youtube.com

物語や世界の説明はほとんどないが、そつのないビジュアルで華麗なアクションが展開される。プロモーションビデオとしては充分だろう。

おそらく韓国のアニメ会社が制作しているのだろうが、かなり質が高い。近年では『神撃のバハムート GENESIS』等、かなり韓国のスタッフでも素晴らしいアニメ技術を見せることが増えてきた。

 

検索してみると、はてなブログid:bono1978氏が調べていた。

bono1978.hatenablog.jp

本作の参加アニメーターであるInseung Choi氏のFacebookにたどり着いた。そこにアップされたムービーには、社名入りのレイアウト用紙が映っており、これでやっと制作会社は「STUDIO PPURI」だと判明した。 

 

京都アニメーション制作による人気シリーズ3期目『フルメタル・パニック! The second raid』(全13話)配信開始日:2016年5月17日

人気ライトノベル原作のロボットアニメがGYAO!で初配信。火曜日3話ずつ、2週間無料。

gyao.yahoo.co.jp

GONZO制作でシリアスとコメディを交互に描いた1期、京都アニメーション制作で学園コメディにしぼった2期、つづけて京都アニメーション制作でシリアスな物語を展開した3期にわかれる。

すでに1期は何度か無料配信され、つい先日に2期が初配信され、そして今回に3期が配信。今年2月ごろに再アニメ化が発表されたが、その宣伝なのかもしれない。

fullmetal-panic.jp

 

GONZO制作らしからぬ出来の良さだった1期*1京都アニメーション制作らしからぬ作画の悪さだった2期に対して、3期は全話を通じて映画のように精緻な映像が楽しめる。

ロボットの活躍するエピソードが半分ほどで、後半の暗いムードで物語が停滞するという娯楽としての問題は感じるが、ひとつの戦いをとおして主人公の挫折と再生を描くアニメとして完成度は高い。

 

また、第1話は激しいロボット戦闘を全編にわたってくりひろげ、ひとつの作戦を終えて人物と設定を説明。独立したアクションアニメとして楽しめる。

今回の配信が終わっても、バンダイチャンネル等で常時無料配信されているので試聴をすすめる。

「フルメタル・パニック!The Second Raid」 | バンダイチャンネル

虐殺の実行者が虐殺を再演する『アクト・オブ・キリング《オリジナル全長版》』(02:46:21)配信終了日:2016年5月29日

2014年に作られ、アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受けた。続編の『ルック・オブ・サイレンス』も高い評価を受けている。

gyao.yahoo.co.jp

1965年にインドネシアでおこなわれた虐殺。それを命じた者や実行した者は、今もインドネシア社会で平和にすごしている。

その現在を取材しようと乗りこんだドキュメンタリー作家が、虐殺を追及しようとして、まったく悪びれない虐殺者に困惑していく……

 

公開時に各方面に衝撃を与えた作品であり、東アジアの歴史をふりかえるにあたって必見の作品のひとつ。

映画「アクト・オブ・キリング」|公式サイト 2014年4月 シアター・イメージフォーラム他 全国順次公開

デヴィ・スカルノ夫人との関係で、日本にも間接的なかかわりがある。劇中の冒頭では、西側諸国が虐殺を助けたことが字幕で示唆される。

インドネシアで起きたのは反共産主義者への虐殺だった。虐殺を実行した自由人「プレマン」が語る共産主義者の印象や、反共の国策プロパガンダ映画に登場する共産主義者の残虐ぶりは、むしろ映画に映る「プレマン」自身に当てはまるものばかり。

「プレマン」自身が堂々と誇らしげに再現する虐殺映画が、その歴史がそのまま現在の社会に二重写しとなっていく……

 

それでも、再演を通じて心情のぶれを見せていく「プレマン」たちに、かすかな救いを感じなくもない。

2時間半以上の尺を長いとは感じさせない、傑作であった。